受験勉強中の子供との接し方・フォローの仕方!
一緒に受験を乗り越えるための接し方
子どもが受験を迎える時期、親は子どもにどう接してやるのが一番いいか、何と声をかけてやればいいか、夜食を作ってあげたほうがいいか、応援しているという姿勢を見せたほうがいいのか、などと悩みますよね。試験を受けるのが自分ではなく子どもであるというのは、時として自分が受験するよりも難しいことです。
自分のことのように親身になって考えることはもちろん良いことですが、代わってあげることはできないのです。自分の問題ではなく、子どもという別人格がこれから体験するイベントであることをしっかり認識しましょう。こうすることで、自分の希望を押しつけたり、思い通りに行動しない子どもにイライラしたりすることが減ってきます。
受験を控えた子どもを持つ親にできることは、子どもが親の顔色を気にせず、なりたい自分に向かって実力を最大限に発揮できるようサポートすることです。
無理して何かを変える必要はない
子どもが自分のペースで頑張るために一番重要なのは、「普段と何も変えない」ことです。受験日が迫ってくると、家族が腫れ物を扱うように子どもに接したり、兄弟の中で受験を控えた子だけ特別扱いしたりしてしまいがちですよね。一方で試験まで日がないのにテレビを見ていたりすると「どうして勉強しないの?」、「そんなことで合格できるの?」と言ってしまったり。
子ども以上に親が敏感になってしまうと、その空気を感じ取った子どもはより普段通りの力が出せなくなってしまいます。子どもがそれまでに作って来たリズムを崩さないよう、親はつとめていつも通りに振る舞いましょう。
直前に豪華ディナーで励ましたり、逆に「絶対受かるわよね?」などと声をかけたりするのはもってのほかです。それは子どものためではなく、自分の不安を子どもに押しつけているだけなのです。親も初めてのときはどうしていいかわからなくなるものですが、無理して何かを変えることなく、いつも通りを目指しましょう。
家族は味方
受験のようなその後の人生をある程度は左右する一大事を控えた子どもにとって、家族が味方でいるということは本当に大切なことです。そして親にしてみるとこれは子どもを思えば思うほど難しく、余計なプレッシャーをかけることになってしまいがちです。
子どもは十分「頑張っている」ということ、そして親が思う以上に「焦っている」ということを忘れないようにしましょう。夕食後に居間でダラダラしている子に「早く勉強しなさい」がダメなのはわかりますよね。少し気を遣って、「さ、もうひと頑張りだ!」や「ファイト!」、「寝る前にあと少し頑張ろう!」というのもよくありません。ただ見守るというのはある種至難の業ですが、親もここが頑張りどころなのです。
そして受験が終わったときに「お疲れ様、よく頑張ったね」と言ってあげましょう。その後の結果は関係なく、とてつもない緊張の1年をやり抜いたんですから。そして合格したときに一緒に喜ぶのはもちろん、仮に不合格だったときには、その経験が将来の自分を強くしてくれることを教えてあげましょう。