「志望校に落ちた子」の親がやってはいけないこと
63%の保護者は子どもへの接し方に不安や迷いを感じている
あまり考えたくないことですが、努力したにもかかわらず志望校に落ちてしまう子がいる、というのも現実です。ある調査では、入試や検定で子どもが不合格になった場合の接し方に迷いや不安があるという保護者は6割を超えました。
実際に子どもの不合格を経験した親の接し方は、大きく分けると「励ました」「叱った」「見守った」です。それぞれの接し方には、こんな理由がありました。
- 励ました
・子どもの頑張りを知っていたから
・子ども自身がとても落ち込んでいたから
・まだ試験が残っていたのでモチベーションを下げないようにしたかった
・高倍率だったから、子ども自身も親も仕方がないという気持ちがあった - 叱った
・十分な勉強をしていなかったため
・努力をしないと結果は出ないということを知ってほしかった
・自分(親)が取り乱してしまい叱ってしまった - 見守った
・子ども自身が気持ちを整理しようとしていたので、そっとしておいた
・子ども自身がとても落ち込んでいたので、普段通りに振舞った
長い時間をかけて頑張ってきた受験ならなおさら、不合格だったときに親も取り乱してしまうもの。もちろん一番ショックを受けるのは子どもなので、親はどんと構えて、万が一の場合にどういった声掛けができるか考えておくことも大事です。
不合格を知って落胆しない子も多い?
試験に不合格だったことを落胆する子と落胆しない子の割合は半々くらいだ、という調査結果があります。不合格になってしまったらほとんどのお子さんが深く落ち込むのでは?と思っていたのでこの調査結果は意外でした。落胆しなかった理由としては次のようなことが考えられます。
- 第1志望は不合格だったが、第2・3志望も行きたい学校を選択できている
- チャレンジ校だったので、あらかじめ不合格も想定できていた
- (受験でなく検定なら)次に頑張ろうと前向きにとらえられる
親が思っているよりも子どもは打たれ強いのかもしれませんね。落胆しないほうがいい悪い、ということではありませんが、最後まで何が起きるか分からないのが受験です。万が一に備えて、第2・3志望も納得のいく学校を選んでおくことが大事です。
1番やってはいけないのは「親が落ち込む」こと
お子さんの受験に熱心になるほど、不合格だった場合に親が落ち込んでしまうというケースがあるようです。中には子どもより落胆してしまったという人も…。しかし受験をするのは他でもないお子さん自身。親はあくまでサポートです。
不合格になればお子さんは少なからずショックを受けますが、親に失望されるというのはそれ以上に悲しいことです。不合格になったことで親が落ち込んでいる姿を見せれば、お子さんは不合格になったこと・親を失望させてしまったことで二重に傷ついてしまいます。 ですので残念な結果になってしまっても、親は凛として冷静に受け止めるよう努力しましょう。そして残念な結果を次の機会に活かせるよう、そっとサポートしてあげたいものです。